PRESIDENT'S
MESSAGE

代表メッセージ

代表取締役
大田 喜穗

時代に必要な役割を、グループ一丸となって果たす

 (株)大田鋳造所は100年余りの歴史の中で、常に時代の変化に合わせて自社を変容させ続け、事業の継続と発展を成し遂げて参りました。鍋や風呂釜等の家庭用鋳物製作から始まり、鋳物の大きさ、材質、品質を変え、製造場所を変えて、現在は様々な業界で使用される産業鋳物を製作しております。また鋳造の前工程である設計、木型製作をはじめ後工程の熱処理、塗装、機械加工、組立というように、部品作りから製品作りへと変わってきています。

 現在、世界中でCO₂削減が提唱されていますが、当社も果敢に取り組んでいます。鋳造業は電力多消費型産業で、鉄を溶かすには電力つまりエネルギーが必要になります。現在までに電灯のLED化、省エネモーターの使用、社用車のハイブリッド化、付加価値の高い製品作りによる鋳物生産の減量等を実行し、根本的なエネルギーの最小化に努めてきました。

 これ以上の計画を進めるためには、自然エネルギーを最大限利用することが大切だと考え、電力消費の50%以上を水力発電で賄っているタイ国で、鋳物生産の増強を決めました。2022年にはグループ会社の鋳造会社であるキャステマ重工業の増築工事が終わり、生産量50%アップを計画しています。同じくグループ会社で機械加工会社のオーキャストタイでも2022年に大型マシニングセンターを導入し、続けて大型機械の導入を計画しており、加工能力の50%アップを目指しています。タイ国からの輸出も日本、ベトナムにとどまらず、これからはマレーシア、シンガポール、インドといった東南アジア各国のサプライヤーとも、取引を開始する予定です。

 今後も時代の変化をすばやく察知し、変化を恐れることなくグローバルに事業を変容させながら、継続的に発展させ、社会に貢献して参ります。

OUR
STRENGTHS

大田鋳造所の強み

1

ビフォーからアフターまで全工程安心の一貫体制

鋳造品製造を中心として、前工程である設計、型製作から、後工程である熱処理(焼鈍)、塗装、CAD/CAM、機械加工、板金製缶、組立、メンテナンスまで、製造に係る全工程に対応可能です。必要な工程のみのご依頼はもちろん、よりスムーズで安心・便利な一貫システムも、ぜひご利用ください。

2

五本の柱を中心に広い取引安定稼働で、健全経営

お取引は月平均15社以上。船舶、印刷機、射出成型機、工作機械、製鉄機械の五業種を「五本の柱」に幅広いネットワークがあるため、一業種における景気の波に左右されにくく、シーズンごとの浮き沈みも少ないため、年間を通じて安定的に稼働。健全な経営と信頼につながっています。

3

ITを駆使して後世へ受け継ぎ磨き続ける技術

100年の長きにわたり磨き続けた技術。先人達が築き上げた信頼と実績。そんなかけがえのない「財産」を後世に残すための一手段として、ITを駆使した品質の維持・向上を推進しています。タイ国にあるキャステマ重工業で、国内と同品質の製品を製造できるのも成果の一つです。

HISTORY

沿革
1923 大正12年 2月 「大田 喜一」が西天満町(現在の上天満町)で「大田鋳物」創業
1948 昭和23年 3月 個人経営改め「有限会社大田鋳造所」設立
1964 昭和39年 7月 日立造船株式会社と「HTプロセス」技術提携
1965 昭和40年 6月 油化バーティシュ株式会社と「フルモールド法」技術提携
1967 昭和42年 6月 機械加工を開始し、「工作機械部」新設
1969 昭和44年 10月 ソ連FS法と技術提携
1970 昭和45年 4月 政府の構造改善計画に従い、「ONグループ(参加企業5社)」結成
10月 資本金1000万円に増資し、「株式会社大田鋳造所」と改称
1973 昭和48年 1月 「大田 喜昭」代表取締役就任
1975 昭和50年 1月 広島県山県郡千代田町(現在の北広島町)に「千代田事業所」建設開始
1980 昭和55年 7月 千代田事業所「鋳造工場」完成(鋳造工場第1期工事)
上天満町は本社とし、鋳造工場移転
1986 昭和61年 2月 千代田事業所「工作機械工場」完成(工作機械工場第1期工事)
工作機械部移転
5月 「鋳造工場第2期工事」完了(東側造形場増築)
1990 平成2年 9月 「エンジニアリング部(後の株式会社ジャパン・エンジニアリング・ワークス)」新設
12月 「鋳造工場第3期工事」完了(西側バラシ場増築)
1995 平成7年 1月 「大田 喜穗」代表取締役就任
4月 「3t電気炉」2基設置(キュポラから切替え)
1997 平成9年 3月 「工作機械工場第2期工事」完了(北側増築)
2002 平成14年 10月 「外国人技能実習生」受入れ開始
「鋳造工場第4期工事」完了(北側ハツリ場増築)
12月 千代田事業所南側の事業用地(旧コクヨ配送センター)を取得
2004 平成16年 2月 「エンジニアリング部」分離独立させ、「有限会社ジャパン・エンジニアリング・ワークス」創立
4月 タイ国チョンブリ県ピントン1工業団地に機械加工会社「O-Cast Thai Co., Ltd.」創立
2006 平成18年 9月 「有限会社ジャパン・エンジニアリング・ワークス」から「株式会社ジャパン・エンジニアリング・ワークス」に改称
2008 平成20年 6月 大田鋳造所千代田事業所内に株式会社ジャパン・エンジニアリング・ワークス「千代田工場」新設
7月 「鋳造工場第5期工事」完了(溶解棟増築)
「5t中周波誘導炉」2基新設(3t電気炉から切替え)
2010 平成22年 2月 「株式会社ジャパン・エンジニアリング・ワークス福山支店」開設
2012 平成24年 4月 タイ国チョンブリ県ピントン2工業団地に機械加工会社「O-Cast Thai Co., Ltd.工場」新設、ピントン1工業団地から移転
2016 平成28年 2月 タイ国ラヨーン県IPP工業団地に鋳造会社「CASTEMA HEAVY INDUSTRIES Co., Ltd.」創立、工場完成(第1期工事)
2017 平成29年 4月 島根県邑智郡邑南町に「島根事業所」新設
2019 令和元年 12月 新たな材質「ニレジストダクタイル鋳鉄(D-5)」の開発に挑戦し、量産へ
2022 令和4年 9月 「CASTEMA HEAVY INDUSTRIES Co., Ltd.工場第2期工事」完了(南東側増築)
2023 令和5年 2月 創業100周年を迎える
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